就労移行支援169日目
就労移行支援とは何ぞや?
なんぞや?
ってここでは散々書いてきたことなんですけど、おさらいとしてどういう仕組みでどういう人が利用するのかを振り返ってみようと思います。
- 基本的には一般就労が可能な人が通う場所
基本的には一般就労が可能(もしくは可能に近い人)が利用します。
と言うのは週休2日だとして週40時間、1日にして8時間勤務が可能である生活リズムやコミュニケーションスキルやビジネススキル、PCの資格などを取得するなどの訓練をします、じゃないと一般企業では通用しません。
(場合によっては残業もある、それに対応できるだけの体力が要求される)
通所することによるスキルアップをすることで、2年以内に(延長で3年)就職することを目指します。
逆に言うと生涯に2年(もしくは3年)しか利用できません。
なので利用し始めるには良く考えた方がいいです、じゃないと人生を棒に振る可能性もあるのです。
- A型やB型との違いは?
就労継続支援A型やB型との最大の違いは「給与や工賃が出ない」ことです。
つまり完全に訓練の場であり、就労を目指す場であるのです。
その代わりと言っては何ですが、事業所によっては食事が格安で提供されたり、ドリンクが飲み放題だったり、他には資格受験料サポートがあったりする事業所があります。
これはそれぞれの事業所のサービスなので、無い所は全くありません。
見学や説明会などでよく確認しましょう。 - 本当に就職できるの?
これは誰しもがほぼ必ず疑問に思うことだと思います。
正直に申し上げると「そんな保障は何もありません」
何故かと言うと先述したとおり就労移行支援はあくまで訓練の場なので、出来るのは「支援」までなのです。
つまり就職斡旋はしていないのです。
これを大きく勘違いしてはいけません、なので自分で求人を探し、求人票をハローワークでもらい、書類応募して内定を得る。
ここまでのプロセスは健常者とほぼ変わりません。
(違いとしては手帳を所持しているのでハローワークではみどりの窓口が受付となる)
ただし、事業所としては支援として履歴書の添削や面接練習、面接の際に職員が同行してもらえるなど、支援は手厚くなっているので、利用者はより就職しやすくなってはいるのです。 - 就職後もサポートがある。
実は就職後も「就労継続支援」といって就職後もサポートを最大3年半受けることが出来ます。
これは就職したは良いけれど早期退職してしまった、という利用者を減らすための相談窓口のようなもので、不安や悩みの相談に乗ってくれます。
まぁそれでも退職してしまう人は退職するんでしょうけど、就職後のサポート体制がどこの就労移行支援にもあります。 - オープン就労には医師の指示書が必要
これは余談なのですが、実はハローワークで障害者がオープン就労するには医師の指示書と言う物が必要となります。
これに「通常の就労が可能である」とか「1日5時間程度の就労なら可能である」などの記載がされるのですが、その内容次第で紹介状を発行してもらえるかどうかが決まります。
これはとても重要で、もし希望の仕事が見つかっても指示書に「就労困難」と書かれてしまうと、もうその求人の紹介状は発行してもらえません。
なのでもし就労移行支援に通所しようと考えている方は、まず医師とよく相談してみてください、カウンセラーでも構いません。
ちなみに障害をクローズにする就活も可能ですが、無職期間を面接時にどう説明するのか?をクリア出来るならば良いのですが、正直デメリットしかないのでクローズ就労はお勧めしません。
ちなみに2年でもし就労できなかった場合、どこへ就職するのかと言うと、就労継続支援A型へ行く人が多いようです。
でも私はお勧めしませんけどね。 - まとめ
簡単に言ってしまうと、就労移行支援はかなり軽度な障害者や寛解している障害者、またはそれに近い人。
が利用するのが適している事業所だと言えます。
逆に漠然と「なんとなく就職したい」などの理由では利用しない方が良いです。
むしろ「私は〇〇がしたい、だから就労移行支援で△△を学んで就職する!」くらいの意気込みが無いと一般就労は難しいかもしれません。
いずれも見学や1日体験は随時募集していると思いますので、見学してみるのは良いと思います。