就労移行支援161日目
・常識とはなんぞや?
一般健常者の人や精神障害でも寛解に近い人、もしくは寛解してる人ならさほど悩まないのですが、障害者、特に発達系の障害者の人で社会に出た時「常識」と言うものに困る、と言う話があるそうです。
まぁ非常識な行動をするので職場で注意されるのですが、注意される内容も
「言わなくても分かるでしょ?」
っていかにもなカンジで注意される。
これは健常者ならそれで良いんですけど、障害者だとそういうわけには行かない。
そもそも、常識と言う定義が分からない、だから教えて欲しい、となるのですが、そもそも定義なんか無いから職場の人も教えようが無い、って話なんです。
つまり小学校でやる「道徳」であって、他には場の空気を読むとか、察する、とか、暗黙の了解、なんてものなんですが、実はこれほど不確定なモノって無いんです。
でも障害者の人達は真面目だから一生懸命覚えようとする、でもこれは覚えてどうにかなるもんじゃないんですよね。
だって、そこの会社では常識だったとしても違う会社では非常識である可能性もあるから。
だからこそのコミュニケーション能力だったり社会常識だったりするんですよね。
これってかなり大事で、就労移行支援では力を入れて訓練しているところがあります。
混同されがちなのが「マナー」
マナーは本屋に行くとスゲ~本が売ってます。
マナーは勉強できます、マナーは「行儀作法」だから確立しています。
例えば食事のマナーなら舐めった箸で大皿料理は取らない、とか。
基本他者に不快感を与えないとか失礼の無い様にするための物でほぼ共通するものです。
でも常識は違います、例えば以前の会社では経費削減のためにコピー紙は裏紙を使いましょう、となるとそれは会社でのルールとなり常識となります。
そこでうっかり裏紙を使わないでコピーすると職員に注意される、ありがちですね。
でも新しい会社では会社に資本金があって、コピー紙に裏紙なんて使わないって会社だと、全く以前の会社の常識は通用しないわけです、これが障害者には困惑するわけです。
ここで学ぶべき事と言うのは「その場その場の環境に順応する」ってことなんです。
常識は変化します、だから学んでも変わります。
必要なのは「順応性」と相手に対しての「思いやり」であって、これを身につけることでほぼ解決します。
「朱に交われば赤くなれ」と言うように常識とは形骸化したものではありません。
常にアンテナを伸ばして周りに順応する、そして相手に対して失礼の無いようにする。
この心がけだけで大抵は回避できるはずです。
あとはそれでも注意されたら直していけばほぼ問題ないのではと思いますね。
と言うわけでちょっと気になったのでコラム的に取り上げてみました。
少しでもお役に立てばよいのですが。