Dragonfly40のBlog

主に障害者が就労移行支援に通う実情を綴っています。

就労移行支援90日目、障害者雇用は本当に有利なのか?

もうMOSの試験がマンネリ化してしまって、何度やっても満点になってしまうので、ちょっと障害者雇用について調べてみました。

 

  1.  障害者雇用と一般雇用との違い。
  2. 障害者雇用の現状
  3. 生涯所得で考える。
  4. 最終的にお得なのはどっち?

 

1  障害者雇用と一般雇用の違い。

障害者雇用、要は障害者手帳を持っている健常者に比べハンディキャップがある人に対しての雇用です。

健常者は障害者求人には応募出来ない事になっているので、一見障害者には有利な制度のように出来ています。

一般求人に比べ競争率も元々ハロワで障害者求人で登録している人だけでの競争率なので、一般求人に比べると有利かもしれません。

ハロワではみどりの窓口で求人を扱っています、ハロワ以外で障害者雇用を探すと言うのは正直なかなか難しいと思います。

 

2 障害者雇用の現状

では障害者雇用の現状はと言うと、実はかなり厳しいです。

特に正社員雇用は壊滅と言っていいほどありません。

あっても契約社員、または期間契約、パート。

それも身体障害の求人がほとんどで発達、精神の求人は身体に比べ1割以下です。

理由としては戦力として働いてほしい時間が週30時間(週休2日として6時間)労働してもらいたいのですが、発達や精神はその時間労働出来ない、と企業側として認識されているようで、結果契約で雇用して短い労働時間と安い給料で働いてもらうと言う結果になってしまっています。

一般求人で働く場合週40時間、1日8時間+残業が発生しますから一般求人で応募する人はそれだけの時間をきちんと働けるだけの体力や精神を要求されるわけです。

なので就労時間に不安のある障害者にはどうしても労働時間の短い就労継続支援、A型作業所やB型作業所を希望する人が増えていると言う現状があります。

 

3 生涯所得で考える。

前項で触れた障害者雇用で、きちんと生活ができるだけの給料がもらえるのか?自立した生活をできるのか?って疑問は誰しもが持つと思います。

 

正直申し上げてかなり厳しいと言うのが現状です。

 

結局健常者と同じ労働時間が働けない、となると当然給与は安くなります。

これが時間給となると尚更です(パートやバイトなど)

もし正社員として雇用されると「障害者総合支援法」によって障害者の雇用は守られているため障害や病気を理由に辞めさせることは出来なくなります、なので企業側も障害者の雇用にはとても慎重になります。

なので長期間就労してもらうために勤務時間を少なくし、低賃金で働いて貰うという図式が発生するのですが、これを生涯所得として考えた場合どうなんだ?となります。

低賃金でも大丈夫っていう障害者もいます、それは「障害者年金」を受給してる人です。

障害者年金の給付金で足りない部分を就労で補おうという人です、これなら低賃金でも生活していけるかもしれません。

ちなみにA型作業所で働いた場合月給は全国平均で約7万程度と言われています。

かなりカツカツですが、贅沢しないで出来る範囲での労働となると生涯所得としては保証されるので、確かに長く就労できます。

ただし昇給もボーナスも何も見込めません、生涯所得はかなり低いです。

では、障害をクローズして一般雇用で就職したとしましょう、正社員であれ契約社員であれ、月給制なので仕事さえこなせれば給与は安定しています、昇給やボーナスも見込めますし、一番大きいのは「福利厚生がしっかりしている」ということでしょう。

社会保険が徴収されますし年金なども天引きです、生涯所得も当然多くなります。

この違いをはっきりと認識しておかなくてはなりません。

 

4 最終的にお得なのはどっち?

私が就労移行支援に通っていて思うのは「利用者は一体どういう就労形態を希望しているのだろう?」ということです。

私の通所する就労移行支援は訓練時間は5時間です、多分この時間は障害者雇用で週30時間労働が可能になるよう定めた訓練時間だと思います。

しかし、この週5時間を皆勤賞が取れない、訓練出来ない利用者はたくさんいます。

ということは一般就労はほぼ見込めません。

では障害者雇用で就活となるのですが、元ハロワ勤務の心理士の話によると「確かに障害者枠での就職の方が内定は確実」だそうです。

トータルして障害者と企業のニーズが釣り合う率が高いということなのでしょう。

ですが生活保護受給者などの障害者は障害者枠では間違いなく生活していけません、していける給与ではないです、これはハロワのインターネット求人を見ると一目で分かります。

もし精神疾患障害者手帳を貰っていた人で、以前一般企業で働いていた経験があるなどの人は一般求人で就活しなければ安定した収入は無理です。

ただしこの不況のご時世ですから一般企業も倒産する危険性も無いとは言えません。

悲しいことに障害者雇用をしている企業というのは意外にも大手企業が多かったりします、安定という意味では障害者雇用は安定しているのです。

 

以上のことを踏まえて、今自分はどの就活で就職をするのが最も有益なのか?

というライフビジョンをしっかりと見据えて障害者の方は就活に臨んでもらいたいです。

 

 

通所するのに衣類が不足しておりとても困っています(完全に夏物)、あとビデオカメラの支援をお願いしています、どうか支援をよろしくお願いします(>人<;)

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