適応障害という病気の症状
障害者移行支援の準備が着々と進んでいます。
事業所の都合で2月1日に契約するので、4日から通所が始まりそうです。
さて、通所先の事業所を決めるためにいくつかの事業所へ見学や1日体験をして来たのですが、私の鬱病は「環境適応障害」という障害のある鬱病なので、今までの環境から変化の大きい場所で何かをするというのがとても困難です。
「誰だって最初は緊張するんじゃないか」と知らない人は簡単に言い放ちますが、そんな問題ではありません。
私が環境適応障害で表面に現れる症状は「過緊張」です。
具体的にどうなるかというと、身体が防衛本能を取りすぎて身体が強張ります、ピークになると震え出します。
箸やボールペンが持てません。
正直今回の就労移行支援も医者は「ちょっと早いんじゃないか?」と難色を示しました。
ただ、就労移行支援は「障害者」でないと利用出来ない障害者のための事業です、障害に対して理解がある施設であるということもあって、「無理をせず徐々に慣れていく訓練としてなら」ということで医師の許可が出ました。
この環境適応障害、実はいつでも過緊張が出るという訳ではありません。
私は趣味でアーチェリーをやっていますが、新しいアーチェリー場に行くからといって初めてだから過緊張が出るかと言われると、そういう場合は出ません。
理由としては場所に適応出来ない訳ではなく「行為に適応出来ない」ってことなんですよね。
つまり「アーチェリーは以前からやっているから過去の経験上から出来るので適応出来る」んです。
体を動かす行為っていうのは特に脳を使う訳ではなく体で覚えている部分が多くを占めているので適応障害が出にくいです。
場所が変わったからと言って自転車に乗れなくなる人はいないのと同じですね。
でも仕事となるとそうはいきません。
新しい場所で人間関係は上手く出来るか?課題は上手くこなせるか?グループワークで発言出来るか?
ひどい時は前日眠れません。
この「眠れない」が不眠症に繋がり、過緊張による不安が鬱症状として精神を蝕んでいったのです。
この極端な環境変化に弱い人というのは多分自覚がなくても結構いるんじゃないかと思います。
ただ環境変化に突然弱くなる訳ではないんです、私は元航空自衛官、転勤族まではいかなくとも出張などで各地方、果ては海外まで行ってますからそんな元から環境適応障害ではなかったのです。
トリガーとなったのは階級による「責任」というプレッシャーだったのです。
イメージとしてはコップに水を入れていく、入ってる水がプレッシャーです。
この心のコップは誰でも持っています、ショットグラスの人もいればプールの人もいます。
水が溢れると過緊張です。
ところがこの心のコップが割れてしまう人がいます、もう水をいくら注いでも満水どころか漏れまくりです。
まぁ独自解説なんですけど、分かりやすい例えかなぁと思います。
ただこの心のコップ、割れてしまったコップは「完全に元には戻りません」
瞬間接着剤で破片をくっつけても元に戻らないのと同じです、二度と戻りません。
なんとか修復して、ある程度は元の形に近い形にはなりますが、油断すればまた壊れます。
これが鬱病の人の共通する事で、治ったと思ってもそれは見た目だけで壊れた心のコップはガラスなんです。
二度と元には戻らない、見た目だけ直しても水を注げばまた壊れる=再発です。
なので、ある程度改善してもまた壊れるから、今度はいかに壊れないようにコントロールするか?
がポイントとなるのです、「鬱は治らない、一生付き合うもの」なのです。
割れた心のコップは薬という瞬間接着剤でなんとかある程度形を留めておけますが、根本的解決にはなりません。
個人的解釈ですが、「新しいコップに変える」ということが出来ればかなり改善が見込まれます。
これは「苦しい今の環境を変える」って事なんですが、要はストレスとなる物を無くしてレベル1からやり直すって事なんです。
でも新しいコップは誰にでも合うとは限らないし、また割れるかもしれない。
でも一度割れたコップよりはマシなんですよ。
その代わり新しいコップに自分が適応しなければならない。
その為に障害者移行支援や継続支援ってのはあるんです。
そんな新しい事に私は挑戦していきます。
相変わらず靴下とパンツなど衣類が不足しています、どうか支援をよろしくお願いします(>人<;)